梅のつぼみもほころび始め、陽だまりに春を感じる中、５８期生の皆様、ご卒業、誠におめでとうございます。

コロナ禍にあった３年前の入学式、マスクの着用、そして間隔をあけての着席で、感染対策が実施される中でスタートした学校生活でしたが、皆さんは学業に、部活に、友人との交流にと「新しい生活様式」に適応しながら、あきらめることなく毎日を過ごされたことと存じます。教室、食堂、学校行事、学校生活のあらゆる場面で、不自由を抱えながらも、「今できることは何か」を自ら考え、たくましく、そしてさわやかに学校生活を送る皆さんを私たち保護者会も幾度となく目にし、そのたび、次世代を担うにふさわしい、しなやかさを身にまとうゆりっ子の姿に、尊敬の念を抱いておりました。

昨年３月にマスクの着用が任意となり、５月には新型コロナウイルス感染症が感染症法上「５類」に移行され、学校生活にも少しずつ普通の日常が戻って参りました。高校生活最後の年に、４年ぶりのゆりっ子バザーが開催され、皆さんには模擬店の運営をしていただくことができました。若さはじけるみずみずしい感性でつくりあげた模擬店は大変にすばらしく、また来客者にやさしく接客する高校３年生の姿は、百合学院最高学年としての凛々しさにあふれ、下級生たちに憧れの存在として記憶に残ったことと思います。

本日卒業される５８期生の皆さんが、百合学院高等学校で得たたくさんの経験を活かし、これからの人生を自分らしく歩まれますよう、保護者会一同願っております。

保護者の皆様、お子様が立派に成長され、高校卒業という門出を迎えられましたことを心よりお祝い申し上げます。

お子様のご入学から本日に至るまで、保護者会の活動にご理解をいただきご協力いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。

そして、今日まで心温かく見守り、時には厳しくご指導くださった校長先生をはじめ先生方、お世話になりました学院関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。

最後に改めて、５８期生の皆さんのご卒業に、心から祝福を贈らせていただきます。

これからの人生が健やかで幸せでありますようお祈り申し上げます。

百合学院保護者会